東京は関東平野に位置していますが、意外と都内を歩いていると坂が多いです。ネット上には都内の坂を集めたサイトまでいくつかあります。
坂があるのなら山はあるのかと調べると、都内には地名に「○○山」と山の付いた地名もいくつかあります。お花見で有名な「飛鳥山」やお洒落な街中にある「西郷山」などありますね。
今回は都会の真ん中で縦走できる山々についてご紹介します。参考とさせて頂いたのは、中村みつを氏の著作「東京まちなか超低山」です。
超低山とは?
「東京まちなか超低山」から「超低山」の定義を引用すると、『標高100m以下、山頂と登山口の標高差が50m未満』となります。また、種類としては以下の三種類があります。
- 築山。人の手で作られたもの
- 富士塚。ミニチュアの富士山
- 天然の山。
お手軽に登れる山で周りの高層ビルよりも低い山たちですが、想像力を働かせれば色々な景色が見えてくるはずです。
今回、登る山々は下記の4箇所です。
- 芝丸山
- 紅葉山
- 愛宕山
- 西久保八幡山
芝丸山
芝丸山は芝公園の中にあり標高は約22mになります。訪れたのは桜が満開の時期でしたので、桜色に包まれていてとても綺麗でした。
訪れるタイミングとしては春のお花見シーズンと秋の紅葉シーズンがベストだと思います。
登山口は階段となっています。
中間点に広場があり桜が咲き誇っていました。
実はこちらは「芝丸山古墳」と呼ぶ都内最大級の前方後円墳です。南武蔵有数の族長の墓だったと考えられているそうです。
オフィス街の真ん中に古墳があるなんて思いもよりませんが、そんなことも念頭に置きながらもう少し登ってみましょう。
芝丸山の山頂より先ほどの広場を見下ろしたものです。円山随身稲荷大明神も見えています。増上寺の裏鬼門を護っています。
アクセス
- JR「浜松町」下車 徒歩12分
- 都営地下鉄三田線「芝公園」下車 徒歩2分、「御成門」下車 徒歩2分
- 都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門」下車 徒歩5分
- 都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」下車 徒歩2分
- 駐車場はありません
紅葉山
紅葉山は標高20mで、検索しても出てきません。「東京まちなか超低山」によれば、江戸城内に紅葉山があって、二代目将軍徳川秀忠がそこの楓を現代の東京タワー付近にある高台に移植したことから高台を「紅葉山」と呼ぶようになったとのことです。
「もみじ谷」という地名が残っていますが、その名残でしょうか?
昭和59年、大小の自然石を組み合わせた人工の渓流「もみじ谷」がつくられました。せせらぎの奥には「もみじの滝」もあります。…
高台の頂き付近には小さな観音堂があります。
そこから降りていくと「もみじ谷」に到着します。「もみじ谷」は昭和59年に作られた人工の渓流です。渓流をたどっていくと高さ10mの滝に出会います。
日本人初のランドスケープデザイナー長岡安平の設計だそうです。
アクセス
- 都営地下鉄三田線「芝公園」・「御成門」下車徒歩2分
- 都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門」下車徒歩9分
- 都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」下車徒歩2分
- 東京メトロ日比谷線「神谷町」下車徒歩5分
- JR「浜松町」下車徒歩12分
- 駐車場はありません
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