SONY Camera

一眼レフカメラをPCに繋いでWebカメラ代用する方法【Windows SONY編】

テレワークでWebカメラの需要が増えてきた昨今、手元にある一眼カメラを簡単にWebカメラにできないかということで記事を書いてみました。

一眼レフをWebカメラ化する方法は、キャプチャーボードを介してカメラとPCを接続することが一般的ですが、写真を取り込むときと同様にUSBケーブルだけで接続することが可能です。

今回はその方法について紹介したいと思います。

使用ソフト

OBS (Open Broadcaster Software) is free and open source soft…

無料とは思えないほどの機能性とプラグインが豊富な動画配信ソフトです。今回の手法ではOBSを使用するパターンもあるので、そちらで利用します。

OBS Forums

MOD EDIT: This version of the plugin is currently deprecated…

OBSのプラグインです。Zoomなどの通話ソフトは通常、一眼をPCに接続しただけではカメラを認知しませんが、このプラグインを使用してOBSの画面を仮想カメラとして認識させます。

Imaging Edge Desktop のサポートページです。ソフトウェアのダウンロード、使いかた、対応機器、Q&Aな…

カメラのライブビューを利用してリモート(テザー)撮影するソフトを使用します。これはカメラのメーカーごとに異なり、そもそもこのソフトウェアに対応していない古い一眼カメラはこの方法ではWebカメラにできない可能性があります。逆に言えば、これらソフトに対応していれば一眼でなくともWebカメラにすることが可能かもしれません。

ここでは、SONYのカメラについて紹介します。Canonの場合は公式で一眼レフをWebカメラするツールがありますので、そちらをご使用ください。

追記:8月下旬より、ソニーのカメラをWebカメラ化するImaging Edge Webcamを公開が公開されました。特別な理由がなければこちらを使用することを推奨します。

Imaging Edge Webcamでwebカメラ化する

まずは、カメラの設定を確認します。機種によって多少異なるのでこちらを参照してください。ダイヤルはあらかじめ推奨されたモードに合わせてください。推奨のモード以外では極端に画質が劣化しました。

Sonyカメラ設定方法

Imaging Edge Webcam の使いかたを調べられます。…

こちらから、ご自身の所持しているカメラ機種を選択してImaging Edge Webcamをダウンロードします。

インストールは、画面に従って進んでいればすぐに終了します。

正常に完了していれば、ビデオ通話ソフト設定画面のビデオ設定やカメラ設定を開くと、カメラが[sony Camera(Imaging Edge)]として認識されています。私が動作確認できたソフトは、Zoom、Discord、LINE、Skype、Messengerです。

Zoomでの設定画面

以上で設定終了です。面倒な初期設定がないので、インストール後すぐにカメラを使用できます。

解像度が1024 x 576ピクセルで出力される点は注意。画質だけ比較するならHDMIキャプチャーボードには敵いません。また、OBS経由で接続する方法との比較では、色合いが多少変化しましたが極端な画質の差はみられませんでした。(ということは、Imaging Edge Remoteで表示されるライブビューも同じような解像度ということでしょうか…)

Imaging Edge DesktopのRemoteでwebカメラ化する

一眼カメラ側の設定メニューを開きます。 [セットアップ]>>[USB接続]>>[PCリモート] にします。このとき、[ネットワーク]>>[スマートフォン操作設定] [入] になっているとUSB接続設定が変更できないので [切] に変更します。

機種によっては微妙に設定項目が違うかもしれませんが、ここでは a6600[ICLE-6600] を例にしています。

Sonyの場合はテザー撮影用のソフトとして、Imaging Edge DesktopのRemoteを使用します。ダウンロードとインストールはリンク先を参照。

Imaging Edge Desktop のサポートページです。ソフトウェアのダウンロード、使いかた、対応機器、Q&Aな…

USBケーブルで電源をONにした一眼カメラとPCを接続し、Remoteを立ち上げます。カメラの電源がOFFになっていたり、認識がうまくいっていないとエラーがでます。

接続が正常にされていればカメラの機種名が表示され、ダブルクリックでRemoteが起動します。

Remoteでは、ISOやシャッタースピード、F値などをカメラ本体で操作しなくても変更できますので綺麗に映るように調整して下さい。動画撮影モードにしておけば、AFしてくれるので動いても問題ありません。機種によると思いますがピクチャーエフェクトを使用することもできます。

Remoteでの設定が一通り済んだらOBSの設定に進みます。注意として、OBSを起動する前に必ずRemoteを立ち上げて下さい。Remoteの起動時にカメラ機種を選択するウインドウがでますが、そのウインドウのままOBSを立ち上げるとウインドウのキャプチャ範囲が自分の意図しないところに変更されてしまいます。(OBSのウインドウ選択範囲の話は後述)

OBSの設定

OBSとプラグインのインストール

OBS Studioをインストールします。OBSのインストールや基本的な操作は記事がいくらでも見つかるのでそちらを参考にして下さい。

OBS (Open Broadcaster Software) is free and open source soft…

続いて、VirtualCamをダウンロードします。こちらもexeファイルを実行するだけで難なくインストールできます。

Imaging Edge Desktop のサポートページです。ソフトウェアのダウンロード、使いかた、対応機器、Q&Aな…

OBSに一眼カメラの画面を表示する

左下のシーンの[+]ボタンをクリックして新たなシーンを作成します。このシーンを一眼Webカメラに特化したシーンに設定していきましょう。

さらにソースも同様に[+]ボタンから新たに[ウィンドウキャプチャ]を追加します。設定はデフォルトで問題ありません。カーソルが不要であればチェックを外します。

ここまで完了するとOBSにリモート撮影ソフトのウィンドウ画面が表示されますが、余計なUIまで映り込んでしまうため画面をクロップします。

画面をクリックすると赤枠が表示され、枠を選択するとキャプチャされた映像のアスペクト比を保ったまま拡大縮小できます。さらにAltキーを押しながら枠を選択すれば、枠線が緑枠に変わり、画面のクロップが可能となります。うまく調整して画面いっぱいに一眼カメラの映像が映るようにしましょう。

設定できたら一度OBSを再起動することをオススメします。

仮想カメラとして認識できるようにする

VirtualCam をインストールしたら、OBSを起動します。正常にインストールされていれば、メニュー項目の[ツール]の中に[VirtualCam]が見つかるはずです。

Optionなどの項目は特に気にせず、Startボタンをクリックすれば、他ソフトでカメラを認識できる状態になり、[Target Camera]に表示されている名前がそのまま他ソフトにもカメラとして表示されるようになります。例えばZoomでは 設定>>ビデオ からカメラを選ぶことができます。

LINEやディスコードなど他ソフトも同じように設定などからカメラを選択すれば一眼カメラの映像を送ることができます。

OBSを配信ソフトではなく、完全にWebカメラとして使う場合は、Virtual CamのOption>>AutoStart にチェックをいれておけば、次回以降OBSの起動とともにVirtual Camも立ち上がるので時短になります。

これで設定は以上になります。初期設定は多少面倒ですが、次回以降はさほど時間を要することはないです。

メリット・デメリット

実際にこの方法で一ヶ月使用して見た感想と気づいた点を挙げていきます。

メリット: 配線がスッキリ!導入コスト0円!PC側で撮影設定可能!

キャプチャーボードのお値段は性能にもよりますが、決して安価な商品ではないので導入に尻込みしてしまいます。しかし、今回紹介した方法ではカメラ付属のケーブルさえあれば可能ですのでコストが一切掛からないというのが一番のメリットでしょうか。USBケーブルですので取り回しが楽で見た目がスッキリするのも良いと思います。

そして地味に便利なのが、PCでISOやF値やピントなどを調整できることでしょうか。キャプチャーボードでの接続の場合、カメラ自体を操作して設定を変えてPC画面を見て、またカメラの….(無限ループ)という具合になりますが、紹介した方法は、リモート撮影ソフトを経由するため、実際に写る構図を確認しながら細かい調整ができるが嬉しいですね。

あともう一つ。これはメリットではなく完全に自己満足ですが、Zoomなどのミーティングではスマホでの参加が多く画質が悪い方が大半ですが、一人だけ無駄に高画質なので目立ちます。注意しましょう。

デメリット: 若干の遅延とウィンドウキャプチャの問題

デメリットというよりは、使用していて少し気になった程度のことです。

ソフトウェアを2つも経由しているのと、USB3.0でのデータ転送のせいか、さすがに映像の遅延が生じていました。例えば [Sony a6600>>usb3.0>>Remote>>OBS>>Zoom] という環境では0.2秒程度カメラの映像が遅延していました。ですが、オンラインミーティングで使う場合は多少遅延しようが全く問題ありませんでした。

また、画面をキャプチャしているため、リモート撮影ソフトのウィンドウを最小化してしまうと当然、画面が止まります。カメラの映像は途切れるわけではありませんが、そこにはフリーズした自分の姿が永遠に映ります。注意しましょう。

追記:これらの問題もImaging Edge Webcamの登場によって解決されました。

まとめ

まとめると、ソニーのカメラをWebカメラ化するには、Imaging Edge Webcamを使用するのが一番手っ取り早く便利なようです。

私はキャプチャーボードも持っていますが、キャプチャーボードでカメラを接続する場合は、HDMIケーブルと給電用のUSBどちらも繋がなくてはならず配線がゴチャゴチャするのが嫌でした。HDMIってUSBに比べてしまうとケーブル径が太くて細かい取り回しとか苦手なんですよね。それが解決できたのはかなりのメリットでした。キャプチャーボードで接続すれば、一発でカメラの映像をPCに取り込めるのに比べ、Imaging Edge DesktopのRemoteの方法はリモート撮影ソフトとOBSを起動しなければいけないというのは少し不便な気はしますが、Imaging Edge Webcamではそれらの課題もなく、導入コスト0です。

導入に費用がかからないので、沼にはまることもなく、気軽に試せるのが良いですね。手元に一眼レフがある方は是非試してみてくださいね。

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