タウシュベツ川橋梁

【幻の橋】冬の北海道、タウシュベツ川橋梁の絶景写真を紹介!

古のタウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁(タウシュベツかわせんりょう)は北海道の上士幌、糠平湖(ぬかびらこ)に架かる幻のアーチ橋です。
元々、国鉄時代に建造されたものですが、1955年頃に糠平ダムが建造された後に廃線となり、そのまま取り残された形になりました。旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の一つで、第一回北海道遺産にも選定されています。

タウシュベツ川橋梁が浮かぶ糠平湖は人造湖ですが、
季節によって水位が変わるため橋全体が水没してその姿を見る事が出来ない時期もあります。
その年によって変わるのですが、6月頃から徐々に沈み始め10月頃には完全に水没してしまいます。
1月頃に再び水位が引き始めると、湖の氷を突き破ってその姿を現します。

橋はコンクリート製(一部鉄筋)ですが、当時から大規模な修繕は行われていません。
夏季の水没や冬季の凍結と融解を繰り返すことによって年々損傷が進んでおり、
近いうちに橋が倒壊してしまいその姿が見られなくなるかもしれません。

このような状況からタウシュベツ川橋梁は別名、幻の橋とも呼ばれています。
風景撮影の人気スポットにもなっており、週末になるとカメラを持った人で賑わいます。

古のタウシュベツ川橋梁
SONY α7ⅲ 1/500s 16mm f/7.1 ISO100 FE16-35F4

アクセス

タウシュベツ橋梁のある糠平湖(ぬかびらこ)は北海道で2番目に大きい人造湖であり大雪山国立公園内に属します。
アクセスするには車で帯広市から上士幌(かみしほろ)方面へ北上して行き国道273号線に入ります。
このあたりはまさに海外のような道路が続きコンビニなども驚くほど少ないです。
途中に道の駅かみしほろ(2020.6.22オープン予定)が新しく作られましたのでそちらで休憩されると良いと思います。

【 公 式 】道の駅 かみしほろ

帯広市から約1時間半ほど車を走らせるとタウシュベツ展望台に到着します。
道東の距離感はまさに海外のようなスケールなので、思った以上に時間がかかるのが常です。
時間配分にはゆとりを持って行動されることをおすすめします。

こちらのタウシュベツ展望台から眺めるのが一番簡単な方法なのですが、
ここからでは遠目でしか橋を眺める事が出来ないのがデメリットです。

橋のすぐ傍までアクセスするためにはNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターのツアーを利用するのがおすすめです。

※別の手段としては十勝西部森林管理署東大雪支署で通行用ゲートのカギを借りるという方法もあります。
しかし森林管理支所は営業時間が平日の17時までですので、この点がかなりネックになってくるかと思います。
またヒグマの生息地でもありますから、単独でのアクセスはややハードルが高いかもしれません。

一方、冬季であれば凍結した湖の上を徒歩で移動出来るので、意外と簡単にアクセスすることができます。
今回は冬のアクセス情報を多めに書いていきたいと思います。

冬のタウシュベツも幻想的

12月だとまだ湖の水位が高く、タウシュベツ川橋梁が水没している可能性があります。
例年、1月頃から氷を突き破りその姿を現すので、
冬に行くなら1月~2月がベストでしょう。私も1月の末に行ってきました。

車を走らせ、ぬかびら源泉郷を超えると五の沢橋のあたりに広めの駐車場がありますのでここに停めます。
人気スポットだけあって、私が行った時はほぼ満車でした。


ここからは徒歩で移動します。観光客も多く道は踏み固められている為、私が行った時はスノーシューなど特別な装備がなくても大丈夫でした。(※前日や当日が悪天候の時は十分にご注意ください)

軽装の観光客も多く居ましたが、暖かい恰好と冬靴は用意したいですね。駐車場から1時間もあればタウシュベツ川橋梁まで辿り着くことが出来ます。
踏み跡もありますし、湖面に出れば視界が開け遠くにタウシュベツ川橋梁が見えますので迷う事はないかと思います。
※初心者で心配な方はぜひガイドツアーをご利用ください。

冬のタウシュベツ
SONY α7ⅲ 1/1600s 16mm f/7.1ISO100 FE16-35F4

自然の芸術、アイスバブル

アイスバブル
SONY α7ⅲ 1/500s 16mm f/10 ISO100 FE16-35F4
※アイスバブル※
水底から発生したメタンガスなどが上昇中に凍結し閉じ込められる現象。
タウシュベツ川橋梁と並んで見どころなのがこのアイスバブルです。
糠平湖の透明な水質と相まって、眺めていると水底に吸い込まれそうな迫力があります。

このアイスバブルは湖が積雪しているとその姿を見る事は出来ないのですが、
本格的な方がスコップ、お湯、ブラシなどを持ち込んで氷面を磨いて撮影している事があります。
私が行った時もそうやって磨かれた氷面の跡があちこちにあったので、おかげで見事なアイスバブルを見る事が出来ました。
※ただ湖の水が濁っていて透明度が落ちている年もあるようです。

このアイスバブルの写真は手持ち撮影で、コントラストなどを若干いじっています。
アイスバブルの撮影は初めてで、思ったように撮れなかったのを思い出します。
他のカメラマンは三脚やフィルターなどを駆使し、長時間かけてアイスバブルの撮影に励んでいました。

因みにアイスバブルは植物などが腐敗して発生するメタンガスが成分となっています。
条件さえ揃えば実は札幌近郊の橋の下などでも見る事が出来ます。
私も札幌近郊でワカサギ釣りをしている時に見事なアイスバブルを発見したのですが、
その時はカメラを持っていなかったことが未だに悔やまれます。

タウシュベツ川橋梁での撮影

タウシュベツ川橋梁
SONY α7ⅲ 1/1000s 16mm f/7.1 ISO100 FE16-35F4

踏み跡にそって歩いて行くと、タウシュベツ川橋梁に到着しました。
すぐ間近から見上げるととても雄大で迫力があります。
展望台から遠目で眺めるのではなく、自分の足で歩いてここまで来たかいがありました。

この距離まで近づくと所々で崩壊が進んでいるのが確認出来ます。
コンクリートの内部に石を詰める工法のようで、構造の内部から石が漏れ出しています。

タウシュベツ川橋梁と太陽
SONY α7ⅲ 1/1000s 16mm f/7.1ISO100 FE16-35F4

橋の末端は丘のように盛り上がっており登ることが出来ます。
橋を上から見下ろしたアングルでも写真を撮ってみました。
今回のレンズはSONY16-35F4の広角レンズで、こういった雄大な被写体を接近して撮る際に活躍してくれます。
また逆光性能も高いので、太陽を大胆に入れる構図を良く使います。
一部ゴーストのような物が出てしまっていますが、修正なしで載せています。

※なお、当然ながら橋の上に登ることは出来ませんのでご注意ください。
橋の周りにもロープが張られており、橋に触ったりすることも出来ません。
タウシュベツ川橋梁と飛行機雲
SONY α7ⅲ 1/500s 16mm f/7.1 ISO100 FE16-35F4

ちょうど飛行機雲が現れたので写真に収めてみました。
十勝晴れと言われる雲一つない晴天に恵まれ、この日もいい写真を撮ることが出来ました。

しかりべつ湖コタン


近隣の同時期の冬のイベントとしては鹿追町北部の然別湖(しかりべつこ)のコタンも有名です。
コタンとはアイヌ語で集落の事なのですが、冬の僅か2か月の間だけここ然別湖に幻のコタンが現れます。
然別湖の氷から切り出された彫刻やイグルー(氷のかまくら)でフォトジェニックな写真を撮ることが出来ます。

中でも満点の星空を眺めながら入る露天風呂は一度体験する価値アリです。
私も1月の極寒の中入りましたが、都会の空にはない星空を楽しむことが出来ました。

然別湖コタンについてはこちら

まとめ

タウシュベツ川橋梁は外国感や最果て感の溢れる最高のロケーションにあります。
ただ少しずつ崩壊が進んでおり、その姿はやがて拝むことが出来なくなるでしょう。
せめてその崩れ行く美しい姿を写真に収め続け、後世に伝えていきたいですね。

タウシュベツ川橋梁
最新情報をチェックしよう!