Pixel5とiPhone12 Pro

「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」のカメラ性能を徹底比較【撮影レビュー】

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「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」の撮影比較

ここからは「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」の写真撮影比較をしていきます。条件は両方とも広角レンズで撮影、画角合わせのためのクロップ以外はレタッチなしです。

夜景撮影で比較

iPhone 12 Proで撮影した夜景Pixel5で撮影した夜景

夜景撮影はカメラの性能差が結構出ると私は思っていますが、実際「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」では、かなり異なる見え方になりました。

両方とも夜景モードで撮影しているのですが、「Pixel 5」の方が色鮮やかに感じます。特に「iPhone 12 Pro」と比較して、左下付近のタクシーのライトの表現が異なるのが写真から見てわかると思います。

また別の見方をしてみると、「Pixel 5」は暗いところを比較的明るくしているのに対し、「iPhone 12 Pro」は暗いところは暗く表現し、あくまで夜であることを強調しているかのようにも感じられます。

その結果「iPhone 12 Pro」の方が渋い色合いになっており、「Pixel 5」は派手な色合いのように感じ取れます。これは、どのような夜景を撮影するかによって見え方が大きく変わってくると感じています。

東京タワーが撮れる有名な夜景スポットにて撮影比較を行いました。ここでは面白い比較画像ができました。

「iPhone 12 Pro」の方は、ちょっとホワイトバランスが高めのように感じ、「Pixel 5」は全体的にくっきり撮影できていることがわかります。

しかし、両者とも周りの光のせいで白い点のようなゴーストが入ってきてしまっています。これは強い光源によって再反射してしまうことで発生します。一眼レフカメラではレンズフードなどを装着することで回避することができるのですが、スマホカメラでは中々そういうわけにもいきません。スマートフォンで写真を撮影する場合は、特にこういったゴーストやフレアに注意して撮影するようにしましょう。

ゴーストとは、逆光時などにレンズ内に強い光が入ると、レンズ内で反射した光が絞りの形や楕円などとして写る、光の像のこと。
Canon(Japan)

よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました…

フレアは、レンズやボディのなかで光が反射することで、画面にカブリやムラが出る現象のこと。
Canon(Japan)

よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました…

夜景はもう一枚、紅葉夜景でも比較してみました。
大田黒公園の紅葉夜景をPixel5で撮影大田黒公園の紅葉夜景をiPhone12で撮影
どちらの写真も無編集なのですが、iPhone12 Proの方が少し暖かい色が強く、暗いところもかなり持ち上げていますが、Pixel5はくっきりとした写真で暗いところはしっかりと暗く表現されています。

料理撮影で比較

iPhone 12 Proで撮影したラーメンPixel5で撮影したラーメン

ラーメンを用いて撮影比較を行いました。料理屋さんでは基本的に料理を美味しそうに見せるため、店内のライトを暖色にしているところが多いです。

「iPhone 12 Pro」では、その見た目通りの色温度で撮影されるように感じます。一方「Pixel 5」では、ホワイトバランスをしっかりと白に合わせにいっているように感じます。

実際の使われ方として、どちらが良いか好みが結構割れるのではないかと私は思っていますが、皆さんはどちらが好みでしょうか?

iPhone 12 Proで撮影したお肉Pixel5で撮影したお肉

焼肉屋さんのお肉も撮影してみました。こちらも実際の目で見た色に近いのは「iPhone 12 Pro」ですが、ホワイトバランスをしっかりと合わせにいっているのは「Pixel 5」です。

周りが結構暗かったのですが、手持ちでも両方の端末とも良く撮影ができているので個人的には高評価です。一眼レフカメラだとISO感度を上げ、シャッタースピードをうまく合わせなければいけないので、そこを全く気にしなくていいのは一つ特徴的です。

ポートレートモード撮影で比較

iPhone 12 Proで撮影したいくらPixel5で撮影したいくら

ポートレートモードでも撮影比較してみました。「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」のポートレートモードは画角が結構違うので比較画像を生成するのが難しかったのですが、両者とも良い感じのボケが表現できています。

まだ周りにモノが多いと荒ぶってしまうケースがあるものの、単一の被写体に対し撮影するのであれば自然な写真を撮ることが可能になっています。

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星空撮影で比較

星空撮影はカメラ性能というより、ソフトウェアが対応しているかどうかがポイントになります。Pixel5の場合、「天体写真機能」が備わっているので星空撮影がとても綺麗に可能ですが、iPhoneの場合は天体撮影用の機能が標準では備わっていないため、星空をあまり綺麗には撮影できません。

iPhone12 Proで撮影した星空夜景Pixel5で撮影した星空夜景

なおPixel5の天体写真機能は、しっかりとスマホを固定した上で数分間放置することで撮影可能です。スマホ三脚でしっかりと固定するのが良いでしょう。実際に天体写真機能を用いて写真を撮影したのですが、無編集ながらスマホでもバッチリと星空と夜景を撮影できています。

また周りに光害がないと、とても綺麗な星空が撮影できるのでPixel5をお持ちの方は是非試して欲しい機能の一つです。

まとめ

今回は「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」を比較してみたのですが、カメラのレンズやソフトウェアによって性能がかなり異なる部分があり、それぞれのスマホには撮影する用途や目的によって一長一短あることがわかりました。

実際にスマホを購入する上でカメラを比較するときは、使用用途やスマホという利点を活かし、ソフトウェアとどのように連携していくのかを焦点において決めていくのが良いかと思います。

私はどちらのカメラも用途に応じて使い分けていこうかなと感じました。皆さんも是非自分の使用用途にあったスマホ選びをしてみてはいかがでしょうか?

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